お天気気分
坂本瞳子
熱気で目覚めた朝は不機嫌にもなる
苛立ちを隠すこともなく
誰かに八つ当たりもできず
機嫌は拗れたままでほぼ一日を過ごす
目覚めたときに雨が強く降っていると
憂鬱さを隠すことができない
身動きすることすら面倒で
自らの溜息でさえ厭わしい
風が強く吹く日には全速力で駆け出したい
共にどこか遠くへ飛んで行ってしまいたい
軽快なリズムで口笛を轟かせ
澱んだ雲さえ蹴散らす勢いで
自由詩
お天気気分
Copyright
坂本瞳子
2017-05-30 23:16:03