ひまわり
ベンジャミン

   
狂うがままに放たれた色

花びらは
その身をくるむことなく背景を抱く
自ら屈してしまいそうな首をしならせて
けれど
滑らかな曲線はこちらに向かって投げ出され
それを支えようと身を乗り出す
そのとき

くり抜かれた輪に踏み入れた感情を
隠すこともできずに

あなたは
その身にとどまることを願っている

零れ落ちそうな種が安らぎを求めるように








自由詩 ひまわり Copyright ベンジャミン 2005-03-09 18:06:16
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