また原宿で
番田 


Sと昨日会った
物凄い人で原宿駅の前の溢れていた その日
私は しかし なぜ 連休となると
人と会わなければならなくなるのだろうと思う


そんなことを考えていた 私は
降られていた雨のなかで 私は
私の日差しにくらめさせられた目の奥で
私の生きているのはなぜだろうかと考えていた


私たちは そんなふうに いつものように
その日も喫茶で話をしていた 
そこにいる 誰もが 生き方に違いがあったが
だけどそこには似たような生活があった


どこか乾いた風は 四月の終わりの
少し でも 強すぎる風だった
私たちは風の中で話すこともなく
そこに生えた街路樹の草だとかを見つめていた 


自由詩 また原宿で Copyright 番田  2017-04-30 21:36:32
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