葉leaf



駅が燃えている
交通量を燃料として
絶対零度で燃えている
構内放送はいつも通りに
列車の運行を伝え
人々は隙間の時間を通り抜ける
駅は青白く燃えている
そして即座にたち消える
ホームに列車が入ってくる中
駅は灰になってたち消える
ホームでは老人が泣いていた
自分の過去の痛みに突き上げられて
ホームでは若者たちが笑っていた
その内側の空虚ゆえに


自由詩Copyright 葉leaf 2017-04-11 05:17:10
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