遺伝子
umineko

私の決め手
それは
遺伝子を残したいと
思えるかどうか、かな

結婚を
うだうだ悩む後輩の
話を聞いた彼女の一言

そんなこと
考えたこともなかったな
なにしろ
愛読書が太宰治で
カセットには中島みゆき
そんな自分の遺伝子を
残す自体が大迷惑と
そんな風に思ってた

時は流れ
その遺伝子は
北海道で働いてます
ボクにはわかる
その遺伝子は
悩み
あきらめ
話を合わせ
学ぶことと生きることに
どん欲で女性に甘く
それゆえ損をして
ちょっとだけ得をする
遺伝子って
そういうもんだよ
悪くない
悪くないよね

それでも
とてもさみしい夜に
遺伝子は
君の名を呼ぶ

さみしさが
パズルのように一致する
遺伝子は
君の名を呼ぶ
  
 
 


自由詩 遺伝子 Copyright umineko 2017-04-11 01:51:08
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