KFC
5or6

水色の水色の水色の



水色の水色の水色の

何処にいこうか決めてなかったいつものようにセミナーに行きますと嘘をついて街を歩くよバックの中身は教科書では教えない社会のひび割れ隙間産業

エレベーター
地下鉄
鼓膜
鼻をつまむ
膨らませる空気
学生の笑い声
サラリーマンの咳
女性の香水
貧乏くさい社会
遮られたシャッターが開く
遠ざかる階段
PM5時
午前はパン屋
お昼はスパゲティ屋
午後は結局
いつもの駅に降りる

熊本で地震が発生して一ヶ月経ちました。
報道も当初に比べて少なくなってきました。
まだまだ応援は必要です。

手書きのプラカードを前に置き
奨学金ローンの金を稼ぐために
母親に内緒で僕は人形を演じる

白い髪
白い髭
白い服
黒い杖
黒い靴

暫くして少女が指を向けて呟いた

ママ、ケンタッキー食べたい

ロボットのように動きながら笑顔を向ける。
(僕はあの日にあの場所にいなかったし地元でもないし知り合いもいないのにこうやって自分自身の為に地震をネタに他人からお金を貰っているんだよ勿論ローンを返したら寄付はするからね)

水色の水色の水色の



水色の水色の水色の







自由詩 KFC Copyright 5or6 2017-04-01 09:37:56
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