3.18
伊藤 大樹

気づいたら痣のような夜が太腿
にできていた。傷口からは海が
滴ってしまうので、私は鰓呼吸
をしなければならなかった、吐
き気を感じてシンクへ、喉の奥
からこみ上げてくる熔岩と陣痛。
それからすぐに朝を出産した。
太陽は私の愛人だった、果たし
て太陽は認知してくれるだろう
か。


自由詩 3.18 Copyright 伊藤 大樹 2017-03-18 21:57:10
notebook Home 戻る  過去 未来