染色月(一 )
信天翁

 春とは名のみの夢見み月が
 発育不良な日差しを漏らし
       涸れた裏庭を
     舐めはじめるとき
      何もしないのに
    ほころぴてゆくのは
   腕時計の不要になった
  卒寿のおひとりさま だ
          そぅだ
     透徹する四次元に
なんとお前は応えられるのか


自由詩 染色月(一 ) Copyright 信天翁 2017-03-08 10:52:48
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