大崎のスターバックスで
番田
友人を失った私は一人だった
知り合いになど ビルの影で 会ったこともない
歩いていた 道を 川べりの
静かな人気のないベッドタウンを
一角を行く 東京の 私は
大崎のある一角の繁茂する草の生えた人気のない公園だった
かつて田舎で見たあの光景のようだった
思い出される 空 空き地の草の生えていた 私の中で
静かな通り 車の通らない
その音もなくひっそりと眼下を川が流れる
いつもの時計を そして 私はしていた
時計はそんな私の退職した日の記憶や色々なことを知っていた
初めての 会社のことを 私が勤めた
その チャンスを逃した日や チャンスを
いつの間にか失わさせられていた時の流れの記憶を
旅客機で色々な国の風景を訪れた日のことを
自由詩
大崎のスターバックスで
Copyright
番田
2017-02-26 20:11:56
縦