粉糠雨の街灯
るるりら
都市は 心の模倣だろう
粉糠雨に 街灯が燈る
心の溝にも 点在した明るさが次第に道になる
見えない糸で繋がる送電線
車のように動きまわる明かり
しずかに一人きりの夜をともす蝋燭
すべての明かりが繋がることを想うと
星座が現れる
ひとつひとつの星々の歴史を
理解することはできなくとも
無数の明かりに わたしは抱かれて
朝だというのに 薄暗く
空気も凍り付いているけれど
あなたを想うと
私の心は 星座になる
あなたの歴史と わたしの歴史を超えて
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