海や半島
吉岡ペペロ

海や半島が見える

町が載っている

へばりついている

むこうの山に雪の名残

肉体は懐かしい光と影

セピアをカラーに

女のうでが胸をおさえる

化粧けもない悲しみだ


おまえはぼくがまもるよ

街角のいとしいお店

幼いころおまえが浴びた夕陽

バラの花、傘とベンチ、ハート型のチョコ

花にもなろう

傘にも、ベンチにも、

ホームに佇むおまえにチョコを

孔雀の優雅さでぼくがまもるよ


海や半島が見える

町が載っている

へばりついている

むこうの山に雪の名残

肉体は懐かしい光と影

セピアをカラーに

女のうでが胸をおさえる

化粧けもない悲しみだ





自由詩 海や半島 Copyright 吉岡ペペロ 2017-02-19 21:23:36
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