無題
レタス

素粒子は閉じ込められた
ひとつの宇宙だった
数えきれない砂粒のように
マイナスエネルギーの
ブラックホールが転生を繰り返し
ぼくらは輪廻を重ねる
孤独であるようで
その集合体は一つであり
愛も憎しみもひとつから始まる

孤独ではないのだ

その胸を叩いてごらん
死というものが
恐ろしくなくなるから

ぼくたちは永遠の旅を続け
刹那の光を放ち
明滅する

どのような事も
悲しいことはないのだ


自由詩 無題 Copyright レタス 2017-02-05 17:46:52
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