最期のタバコ屋にて
梅昆布茶
最期のタバコ屋で最期の女に出会い
最期の言葉を交わして
いっしょに暮らそうかとも想う
いつも最期に出会いたくないので
のらりくらりいきている
挑戦状のないリングで闘争心のない犬と成り果てて
色を失した月が墜ちる
ことばだけでは辿り着けない
かたちのないものばかりと暮らしている
人生は華やかではないがそこそこ
おもしろいとおもっている
最近はかたちのないものを集めているが
収集した彼女はしっかり 現実的な
最期の かたちなのかもしれない
自由詩
最期のタバコ屋にて
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梅昆布茶
2017-02-02 08:57:46