青いマボロシ
黙考する『叫』


あなたの眼に打ち抜かれて
あなたの呼吸に惑わされて
あなたの腕に抱かれて
私の心は狂ってしまいました
裏を返せば 救われたとも言うのでしょう


あなたの、その蒼い身体
触ると冷たい 無機質で
それでも温かい 微かに
それはあなたの心から
逞しいあなたの心から
伝わる あなたの温もり


あなたを何と例えましょう
蒼に眩ますあなたは 幻のよう
青空に浮かんだ あなたの残像
私は心の奥で想う
残像すら 本当のあなたであれば、と


あなたの、その蒼い身体
触れると冷たい だとしても
私をそっと 抱きしめて
その腕で 抱きしめて
無機質な鎧でも少しだけ
伝わる あなたの温もり



その眼で私を撃ち抜かれ
その温もりで私を癒され
その爪で私は引き裂かれた
そんな私を その腕で
ギュっと抱きしめて



あなたの、その蒼い身体
触ると冷たい、のに、温かい
信ずるままに戦うあなた
逞しい後ろ姿にときめいた
無機質なあなたの言葉から
伝わった あなたの温もり


私を溶かした あなただけの温もり


自由詩 青いマボロシ Copyright 黙考する『叫』 2017-02-01 20:49:44
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黙考する『詩』 Part.2