かけ かけ かけ!
末松 努

搔くな といわれれば 搔く
掻きまくる むしろ 血が溢れ出すまで
搔き尽くす その痒みが 痛みに変わるまで

欠くな といわれれば 欠く
欠きまくる むしろ 満たされるまで
欠き尽くす その慢心が 満身創痍になるまで

書くな といわれれば 書く
書きまくる むしろ 詩になるまで
書き尽くす その言葉が 魂になるまで

どんな禁止令にも 天の邪鬼の使命をもって
いつまでも どこまでも 駆けていき
書かなければ 生きてはいけないものどもの 鬼火となれ 


自由詩 かけ かけ かけ! Copyright 末松 努 2017-01-19 18:54:52
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