紅白蒲鉾
藤山 誠
尻尾の長い鳥の絵とかきんぴかの文字で春を迎える旨とか
そこかしこに張り出されてる
家族やら友達同士で寺だの神社だのに行ったり
屋台が出たりしてふわふわした心持ちになってる
新しい着物だのハツモノだの竹の飾りだの
餅とか雑煮とか年越し蕎麦とか
こんな不味いだけの蒲鉾を食ってる間に
雪だるまは溶けていく
自由詩
紅白蒲鉾
Copyright
藤山 誠
2017-01-17 04:44:17