反復
黙考する『叫』

入れても 入れても
戻ってくる
溜めても 溜めても
消えてしまう

何も残っていない筈なのに
何かを吐き出したくなる感情を
一体どういたしましょう


何も残っていないこのザマを
何とも思わなかった日々を羨む
何かを吐き出したくなる感情に
駆られてしまった 今を呪う

背が痛み 身体は震え
息も出来ぬ苦しみに
何かを吐き出したくなる感情に
憑かれてしまった 今を呪う


入れたよ 入れたよ
満タンに
それでも いつしか
底がつく

何も残っていない筈なのに
吐き出した時に出てきた何かは
一体何と呼ぶのでしょう


自由詩 反復 Copyright 黙考する『叫』 2017-01-16 23:52:25
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黙考する『詩』 Part.2