メリークリスマス!
もっぷ

まだまだ先のことのように感じているひともいるかもしれません
けれども冬はどんどん泣き虫になっていきますよ
この日が終わればこの日はもう過去
次は海での陽の出でしょうか
あるいはお祭りのような喧噪へ
ポッケいっぱいの五円玉とともに
そうして若いひとたちならばなおさらに
二月とやがての三月は
巷に振りまわされつつも
そう その三月ってほらもうすぐそこ
ずいぶん浅瀬をしっているようです
それならば今日をわたしたちは
きっと
かなしませてはいけないはずです
この特別、は
冬のいまだけ 寛容に
信心なくとも夢をくれます
現実のかがやき
別世界のこと
……なみだを拭って
見てごらんなさいせめてこのモニターのなかを
たとえばそのイルミネーションは
ほんとうに、絵ではなくって
神でなく どなたかが、同じ人間が
いくつもの手がせっかくに準備くださったのです

四季はうたかた
ひととしてあって
あなたにメリークリスマス!



自由詩 メリークリスマス! Copyright もっぷ 2016-12-25 02:48:42
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