貧乏神の予告
ツノル


予告もなく八年間住みついた野良猫が出ていった。
厄介な貧乏神だと思っていた。
周りの庭が寂しくなって僕は餌を撒いた。
やってきたのは縄張りから逃げ出した犬
あとから飢えた野良犬の親子が住みついた。
庭には雑草が生えてきて
餌を撒いたのは大きな間違いだった。
野良犬たちは予告もなく
貧乏神を食い散らかした。











自由詩 貧乏神の予告 Copyright ツノル 2016-12-08 05:29:10
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