運命のルーレットかわして
nemaru

山と空が黒と紺色にわかれてきよった
雀が一瞬羽ばたきやめて
ピン球みたいになりながら
小刻みに上下して飛んどる
小刻みにカブ発進させて
新聞配っとる音がする
みんな
小刻みやな
わしは
あれやで
「たまにはパーッと」って言葉は
アルファードかベルファイヤを奮い立たせて
また風が身に染みる
元気やな
ああいうのが
いきつけのコンビニに停めてくれると
旅人がここを選んでくれた気がしてちょっと嬉しい
ここはちょうど疲れる地点やからな
ええとこにあるやろ
あったかいやろ
わしはここでちょっと顔が知れとるから
レジ行こうとしたら前陳し始めるかわいい店員もおるし
男女が買うもんを選定しとる
背中で感じながらカイジが赤のライフ使うか悩んでるのを読む
和也編
いつ終わんねん
男が買うまで女がヤンマガの横のファッション誌読みはじめて
においがくる
わしの黒目は右に寄って
左のページが読めなくなる
帰り
それぞれの家の窓から漏れる
ニュース音と油の音が
毎回目玉焼きに変換される
そっから先の暮らしの部分は
想像がつかん
真っ暗闇に
RPGのエンディングのアンドユーみたいや
誰とやねん
思いもよらぬ誰かと誰か
おっさんおばさんJAJHJYJSJCJKJD猫
女子受精卵はJJか
今から子供と紅葉見に行こうと思ったら
蝿とセックスせな間に合わん
そういう結論がでた
妖精みたいな子供を寺院に連れてって
子供は富井副部長みたいな声でキレーダネ!
弟の保湿クリーム湯煎して
ビタミンC破壊してもうた
色気づいて
先がめっちゃ尖った靴履いとる
コンビニの前でたばこ吸いながら
雀にあんまんの端っこちぎってたら
自分が雀とどうなりたいのか
わからんようになってきた
あいつら
結構かわいいからな
なんとなくで餌やったら飛び去るとき
さみしうなる
なんちゃん
雀に餌やるときは
自分が雀にどうしてやりたいのか
明確なビジョンと
覚悟を決めて
腹括らなあかん
まだ心の奥底では
浅草寺の出店で
じゃがバターにするか肉のやつにするかで
迷てる
悔いてる
風呂でおしっこするとき
お湯の中でするか
排水口にするかで迷うてる
そういうときは
お湯の上にしてみ
なんか
一瞬だけ
めっちゃ他人になれる
知らんけど


自由詩 運命のルーレットかわして Copyright nemaru 2016-11-26 09:51:18
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