流浪の烏達
差羽ナガレ

夜のカ-テンが閉じる街を

飛ばすル-チェレガ-ト

ガソリンは満タンでいい

刺青の上から見える刃物傷を

隠そうとしない不良少年

別珍のスカジャンを纏い

セミアコを助手席に乗せて

誰の手も届かない所まで

汚れきった心を隠さずに

その向こうへと逝くのさ


自由詩 流浪の烏達 Copyright 差羽ナガレ 2016-11-10 02:15:09
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