ある夜
文字綴り屋 ひじり

懸命に生きなければならない
そう理解してはいる
だが体がついていかない
心が追いついていかない

それを疲れたというのだ
そう理解している

ただわからない
どうしたら良いのか

大声で叫んでも
身体ごともがいても
どうにもならない時は
うずくまり
時が過ぎるのを待つしかない

だけど待っても待っても
ますます渦巻に吸い込まれていく
苦しいのに息も満足に出来ず
不甲斐なさと苛立たしさに
思考を占領され
もう泣き声さえも出ない




自由詩 ある夜 Copyright 文字綴り屋 ひじり 2016-11-07 22:52:09
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