俺とねこ
5or6

深夜番の仕事が終わり
朝方
実家の庭に建てたプレハブ御殿に入ると
布団に猫がいた
目を細めて丸くなってやがる
多分窓から入ったのだろう
開けっ放しだったからな
取り敢えず猫に
何だチミは
と言った
すると猫は
ウニャ~
と言った
取り敢えず退きなさい
と言った
すると猫は
ウニャ~
と言った
いや~しかし寒いね~
と振ってみた
すると猫は
ウニャ~
と言った
何でやねん!
と突っ込んでみた
すると猫は
ウニャ~
と言った
つまみ出そうと近づいた
すると猫は
フシャ~
と言った
大丈夫だよ~
と笑顔に近づいた
すると猫は
フシャ~
と言った
トラストミー!
と英語で言ってみた
すると猫は
Futshaa~
といった
逆にフシャーと叫んでみた
猫はウニャーンと怯えた
更にフシャーと両手を上げた
猫はウニャーンと震え始めた
今だ!
サッと飛びかかり捕まえた
猫は
フニャ~ン
と言った
嫌な予感がして猫の下を見た
その下は濡れていた
オシッコをしていた
何でやねん!
と叫んでみた
すると猫は
フニャ~ン
と言った
しょうがないのでソファーで寝る事にした
部屋は猫の匂いで溢れていた
自分以外の匂いは久しぶりだな

苦笑いをしてから眠りについた





自由詩 俺とねこ Copyright 5or6 2016-10-26 21:42:15
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