サバイバル
坂本瞳子

久しぶりに見る陽光は眩し過ぎて
自らの汚らしさを思い出す

卑屈になって
謙って
疲れ果ててしまったこの心に
暖かな陽差しはむしろ痛みをもたらす

無防備に放り出された四肢は
幾千の針に突き刺され
抗う術もなく
涙を流し続ける

救済など求めてはいないけれど
今日もまた一日が始まる


自由詩 サバイバル Copyright 坂本瞳子 2016-09-28 08:49:16
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