純粋な記憶
ハァモニィベル

予感は、急角度に侵入する胎児だ


樹々が複雑に伸ばした細い腕の先のほうに留まると、其処で眠る


それがいつ後悔に姿を変えるのか瞬間を見たものはいない


気づいた時にはもう


煤けた剥製がそこにあるのだ









         〔2016.9.6 AM1:05〕


自由詩  純粋な記憶 Copyright ハァモニィベル 2016-09-07 01:07:31
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