尋常ではない
花形新次

コバエが大量発生していた
尋常ではない数だ
近くに変死体があるのではないか?
コバエと言えば
夏場の変死体
彼女はそう考えた
「人間なら良いけど・・・
猫だったら可哀想だ」
と思った
何故なら彼女は猫好き
自称詩人だから

でも
彼女が思うほど
猫は彼女を
好きじゃない

逆に彼女が変死体だったら
猫の格好の遊び道具だ

彼女は敢えて
知らない振りを
しているけれど




自由詩 尋常ではない Copyright 花形新次 2016-07-20 18:25:27
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