夜の想い
レタス

空から金粉のような
雨が降る

ぼくはバッハの黄金曲を聴きながら
明日をそっと待ち
ようやく落ち着いた胸を撫でて
今夜を過ごしている

冷たい渓を遡り
透明な魚を釣りたい

琥珀の液体に漂いながら
夢は空を駆け巡る

龍の金鱗を垣間見たのは
何時だろう

あの頃に戻れるなら
この身はもういらない


自由詩 夜の想い Copyright レタス 2016-07-20 00:15:27
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