はらはら
藤鈴呼


寒空の下で
冬を謳いたくなる

大寒を 目前にして
落としてしまった思い出を
必死で 探すみたいに

防寒具は 必須
ちょっと ギャザーが入ったヤツが
オツです

キュッと しめつけの キツすぎるモノは
身体の自由を奪いますけど 大丈夫

カラカラと 心地よく落ちる紅葉に
楽しい気分だけを 預けるみたいに

ハラハラと縮こまった手首を
夢じゃないと つねるみたいに

北風の奥で
探しているのです

落ち葉ひとつ

緑の苔に映える赤い彩り
段々と 真白に染まりそうな季節に

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自由詩 はらはら Copyright 藤鈴呼 2016-07-18 21:52:34
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