タイムトラベル新理論・過去という状態の未来へのタイムマシン
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私の詩"未来へのタイムマシン"で説明していますが、未来へは
問題なくいけます。なんのパラドックスも生じません。実際、
現在の低速のロケットでも、未来へのタイムマシンとなって
います。

問題なのは過去へのタイムマシンで、かの車椅子に乗った天才
ホーキング博士も過去へのタイムマシンは作れないといい、
「父殺しのパラドックス」というタイムマシンは出来ないという
強力な説明があります。それは、タイムマシンに乗って子供時代の
お父さんを殺してしまった場合、自分は生まれてこないという事に
なります。これは明らかに矛盾しています。だから、こんなことは
起こりえない。という事は、(数学で言う背理法により)タイムマ
シンは出来ないはずだ という事になります。

これに対しては量子力学の「並行宇宙論(多世界解釈)」、いわゆる
パラレルワールドが、これを矛盾なく説明しています。即ち、タイム
トラベラーが過去についた時点で世界が分裂し、新しく分裂して出来
た世界での話となるのです。お父さんを殺してしまった世界は別のもの
となりつづいていくのです。

ところがこの理論によれば、未来からやって来たという者が現れたと
いう記録が一つとして残らない事になります。

世界には、およそ2億9000万年前の石につけられた足跡の化石とか、
銃弾で死亡したような傷跡を持つ原始人の頭部の化石とか、28億年前
の三本の平行した溝がまわりに刻みつけられている謎めいた金属の球体
とか、およそ3億年前の岩石の中にネジらしきものが発見されたとか、きり
がないほど未来人のものと思われるものが存在しているのです。
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52102488.html

そこで私の新理論の登場です。それは過去という状態へいく、未来への
タイムマシンという考え方です。タイムトラベラーにとっては、過去へ
いく場合も、未来へ行く場合も同じという事です。例えば、1時間後に
100年前の過去へいく場合、それは彼にとって1時間後の未来です。つい
たところが100年前の世界というだけで、ここから彼の新しい未来が始
まるという事になり、お父さんを殺してしまっても、それはそれで新しい
未来の出来事となります。生まれるはずだった2人目の自分が生まれない
だけです。

この100年前の世界は、すでに知っているものとほぼ同じでしょうが、
彼と同じような多くのタイムトラベラーがいる可能性があり、全く
同じとはなりません。そこがこれまでの過去は不変であるという
こととは異なります。1時間前の過去へいけば、2人の自分がいますが、
1時間後の自分とはDNAは同じでも、細胞レベルでその状態は異なっており
、老化が1時間分だけ進んでいます。即ち、全く異なる生物なのです。

即ち、因果律がここでリセットされるということになり、パラレルワールド
の1つだとも思われますが、違うような気もします。

さて、過去へいく手段については、現在は理論だけが存在しています。
ブラックホールと宇宙ひもを利用したものですが、宇宙ひもが有力です。


散文(批評随筆小説等) タイムトラベル新理論・過去という状態の未来へのタイムマシン Copyright st 2016-07-09 07:03:56
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