りゅうだったとき
はるな



ふたりがまだ二ひきのりゅうだったとき
世界は平らで 雨がふっていた
眠るように飛びながら
からだはちょうど からだの重さだった

いまになって思いだすと
まぶたでは雨降りなのに
どうして肌はかわいているんだろう
世界も、それに
のぞく水たまりのひとつもなくて



自由詩 りゅうだったとき Copyright はるな 2016-06-24 00:56:04
notebook Home 戻る