幻夢のともしび
山崎 風雅



 短絡的な星空の下の
   迷走的な時系列

  ひとり 呑むのは にがい過去

 モスグリーンな香りがする明日がカバンから漂う

  縮小するマイ ストマック

  ガラの悪いニュースにセンスの悪いPCの色 
   テンポの悪い隣家の気配 いつもの結末 バケツリレー


 明快な陰影 冴える風 光る雲 

   正常に清浄に躍動する脳脊髄液たちの宴
  
    満天の星空に落ちる夜の歓喜

  
  そんな光景こそ リアルなはずだろう 

    燻る紫の煙は 語りかけ すぐさま 消え去り
  
      また 取り残される





自由詩 幻夢のともしび Copyright 山崎 風雅 2016-06-03 01:44:07
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