あなをのむ
あおい満月

ぽつり、ぽつり、
雨をのむ。
大地が生まれ変わって、
くにゃりくにゃり、
ひきはなれる。
ひきはなれてから、
思い出したかのように、
またちがう大地と繋がる。

こくり、こくり、
酒をのむ。
酒は血液に溶けていき、
それぞれの筋肉に忍び込む。
忍び込んだ酒の汁は、
耳から脳髄までしみわたり、
やがて新たな何かを育む源になる。

ごくり、ごくり、
汗をのむ。
汗は私から出て、
まだ旅の途中だ。
私の汗を背負う蟻たちが、
私の皮膚にかえってくる。

だから、
私の身体は孔だらけだ。



自由詩 あなをのむ Copyright あおい満月 2016-05-25 21:52:28
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