月満ちて
藤山 誠
ぬかるんだ草むらに
芋が一つ転がって
そこに獣が蹄をたてる
水を張った水田に
金色の稲穂
そこに人々は鎌を入れる
気付けばいつも
あぜ道を歩いている
今日もあぜ道を歩いて
あの家に帰るんだ
自由詩
月満ちて
Copyright
藤山 誠
2016-05-24 03:37:05