19.9
銀泡千水

19はせとぎわ
まるで、
永遠の淵の上を片目瞑りで歩いているようで
いっそ転げ落ちたりなどしても19は美しい
美しさだけがすべてだと信じている脆さ儚さ
命など大したものではないのだと
心から信じて投げ言える無知さと強さ

19は美しい
次なんてないよ
信じないよと
一瞬と、一瞬を、繋ぎ合わせてできた
薄い膜の中だけでわたしは息をしていたい


自由詩 19.9 Copyright 銀泡千水 2016-05-13 03:43:03
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