壁際の恋
藤鈴呼

拙い想いだから
蹴散らして 下さいと

何の価値もないように
小さな声で

それは 恋ですか
池の中で
うつむいている だけの

ぽわんと浮かぶ 波紋が
破片のように 思えたら
要注意

いくら 前向きになれたと
信じていても

自分の表情が
暗く 見えて しまうトキ

あるでしょう?
うつむき加減で歩くと
ぽたり 涙が
落ちてしまうかも しれないから
要注意

いくら チューイを 重ねても
チューインガム くちゃくちゃ
食べながらでは
注意散漫

黄色い帽子を まともに被る
素直な 一年生の方が
もっと 色んなこと
知っているかも
しれなくってよ

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自由詩 壁際の恋 Copyright 藤鈴呼 2016-05-13 00:26:47
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