100億年hayataro
花形新次

今の今、あるところに
100億年hayataroくんがいました
hayataroくんは古文漢文がいつも赤点で
先生に叱られていました
今度赤点取ったら留年よと言われ
hayataroくんは困りました
また留年すると41回目です
hayataroくんはお金がなかったので
これ以上は留年出来ないのでした
仕方がないので
古文漢文の教科書を一日中
御飯を食べるときも
うんちをするときも
寝ているときでさえ
離さないことにしました
するとどうでしょう
hayataroくんはみるみる古文漢文が
上達してこんな感じに成りました
「hayataro!学校の時間よ、起きなさい!」
「眠きかな、まだ起こすべからず」
「何言ってんの!遅刻したらそれこそ留年よ!」
「煩きかな、放っておいて欲しいなり」

その年もhayataroくんは
やっぱり留年しましたとさ
めでたし、めでたし


自由詩 100億年hayataro Copyright 花形新次 2016-05-12 04:10:45
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