風が額に
吉岡ペペロ

風が額に香りをふくんだ音たてて

飼い主になでられる夢みせている

影のところおとなしくさせながら

みどりが葉裏をはためかせている

この季節が一年中つづくようなら

この国からはもう四季がなくなる


もし因縁や宿命や運命から

解放されたらどんなだろう

望まなくてもつづくのかな


風が額に香りをふくんだ音たてて

飼い主になでられる夢みせている

影のところおとなしくさせながら

みどりが葉裏をはためかせている

この季節が一年中つづくようなら

この国から四季はなくなるだろう




自由詩 風が額に Copyright 吉岡ペペロ 2016-05-04 19:57:34
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