ロボ
阿ト理恵


きみはぼくの知らないところで、ぼくの知らない人と知らないことをしているってことを、ぼくはきみから教えてもらった。スイッチはぼくが切ったはずなのに、きみは自由にオンオフできるようになったんだね。いつのまにか、というか、いつからなんだろう。しまいこんだはずのぼくのひみつを盗んだのもきみだね、ひび割れたアスファルトから咲くすみれに似たロボ、きみは美し過ぎるくらいたくましい。

おはようとおやすみのあいだに

きのう(し)はじめる五月の




自由詩 ロボ Copyright 阿ト理恵 2016-04-30 14:31:05
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