消えていった詩を思う。
元親 ミッド

空を見上げる。
 
留まる鱗雲に、ふと時の流れを忘れる。
 
風の櫛が髪をすく。
 
目をつぶって風の匂いを嗅ぐ。
 
夏が近づいている。
 
あの夏を思い出してみる。
 
忘れた詩、書きかけの詩、
 
消えていった詩を思う。
 
別に悲しくなんてないさ。
 
あの雲と同じだよ。
 
留まって、そこに浮かんでて、
 
そしていつの間にか流れてる。


自由詩 消えていった詩を思う。 Copyright 元親 ミッド 2016-04-28 19:27:30
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