憧れ
花形新次

大抵の男は
一生に一度
岬の秋幸に憧れるものだが
だからと言って
妹とやっちゃおうと思う
真剣モードの奴はあまりいない

一方、常に真剣モードの私は
枯木灘の秋幸に憧れたので
弟に石で殴りかかる気満々だったが
あいにく私に弟はいなかったので
危ういところで刑務所行きを免れた


自由詩 憧れ Copyright 花形新次 2016-04-22 19:50:56
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