バルバロイ
ガト

丘を越える夢を見たい

風吹く空に金色の
夕陽に溶ける夢を

穴の中にいる自分
暗がりでなおうつむいて

夢さえ見なくなって
どれだけ経っただろう

開けても閉じても目に
色彩が輝いたのはいつの日
手に触れる冷たい壁は
私の心の空洞

丘を越える夢を見たい

穴の中で目を閉じ
闇の砂漠を越えていく


自由詩 バルバロイ Copyright ガト 2016-04-19 04:36:26
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