はるな



このあおい夜を切り取って縫い付けた右腿は
ぐずぐずと黒く膿んでしまったから
風通しの良い洋服を探している
ふやけて黄ばんだ気に入りの本にはさんだ言葉をまだおぼえているか
いいえわすれてしまった
どの頁を交換したのかも、
そのときわたしが誰だったのかも



自由詩Copyright はるな 2016-04-18 02:43:45
notebook Home