若い人に捧ぐpoem
馬野ミキ

若く情熱があり頭の回転の早い人たちは、はやく自分が何者であるかを定義したがる
早く世界に出て自分の態度を説明しようとする
どれだけ自分が一人前であるのかを社会に認めてもらおうとしている
分かる、
君のハートが燃えているのはわかるから落ち着け
何者でもない時にどこまで広げられるかにかかっているんだ
もっと矛盾しろ
脳は後から君に追いつく
正反対にあるものを愛せ
こころの変容を
きみが可能性だ



書を捨ててマントルへ旅立て
毎日違う女の子に告白して大切な人を失って号泣しろ
んで次の日から男の子に告白しはじめろ
一人も人間がいない地球で太陽と対決しろ
地球できみ一人になったら本当に太陽は喋りだすぞ!
あれはただ回転している燃えた馬鹿じゃない
臆するな
キスしてやれ
すべてのおもい出が一度に訪れてきみはとめどなくなみだあふれて
乾いた大地から草木がはえ
鳥たちはおおぞらを飛び交い
ニモは海賊船のなかで恋に落ち
やがてせかいはきみのようになる


散文(批評随筆小説等) 若い人に捧ぐpoem Copyright 馬野ミキ 2005-02-23 03:12:35
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