桜色の影
深水遊脚


瞬間の光を我が物にする手管 溶け込んで狩るあるがままの美


迷い道 桜が透かす月灯り纏うあなたの影が包んだ


古都めぐり桜をゆらす風ともに疎水をつたい鳥居をくぐる


清流が低く響くよ花宴 空と水とを桃色に染め


擂り鉢で潰す乾いた音に泣く訓練生の最初の仕事


短歌 桜色の影 Copyright 深水遊脚 2016-03-20 22:28:13
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