かおるのおと「ひとりのなみだ」5首
もっぷ

すぐそこのスカイツリーの喧騒も届かぬままに町さびれゆく


冬至過ぎ確かに日日は順調か昔日の〈あたし〉が案じてる


はろばろと江戸まで届く歳月を生きながらえて町の道あり


偶然に住んでる町の約束は四角い部屋までいまだ届かず


なみだあり今朝のなみだと十歳のあの子のなみだひとりのなみだ



短歌 かおるのおと「ひとりのなみだ」5首 Copyright もっぷ 2016-03-10 01:15:07
notebook Home
この文書は以下の文書グループに登録されています。
エチュード『_〆Luu*』