いつもの道を
番田 


いつものように散歩道を歩いていた
散歩道の上を どこまでも 一人だったけれど
2つ目の駅を過ぎていく時に傾斜を少し越え
そして 角のコンビニの雑誌に触れ 
また 私は行くのだろうと思う それから
やけに本屋の中をうろついては
トラックの前で目にさせられた雑誌のページを思い出した 
食器は ラッキーウッド そこに 顔が映りこんだ 私の
かなり老けた私の顔がある トラックの窓の中で
そして子供の声のする路地で友人のことを思い出させられた
金物屋に入る 閉店した 私は
閉店する前にスプーンを手に入れておいた 
手に持って 歩く それを 今日は良い日だったと


自由詩 いつもの道を Copyright 番田  2016-02-21 22:09:30
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