静かな光
幸絵


あの子の悲しみを
代わることができず
慰めの言葉一つかけられなくても

側にいることはできる


あの子が顔を上げた時に

すぐに笑いかけられるように
話を聞けるように

ずっと
側にいることはできる


時が経つにつれ
和らいでいく悲しみが
全て消えなくたって

その心に
新しい喜びを入れる隙間は
できるから



自由詩 静かな光 Copyright 幸絵 2016-02-09 23:03:32
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