もり

かけてきたんだ
ぼくら
あのはじまりの雨の日は
少なく見積もっても、一兆
毎日の電話で
二ずつかけていった
週末の映画館のエンドロールで
かける百九
その夜のキッスは
一兆八千七十三
8月32日のような旅
函館の街の空気は
かける千七百四十二
かけてきたんだ
きみがぼくにか
かけてきたんだ
ぼくがきみにか
かけてきたんだ
壮大すぎたのかな
かけてきたんだ
もっと小人のように?
かけてきたんだ
進めばよかった
かけてきたんだ
一をかけていく日々で
かけてきたんだ
たまにれいコンマがついたって、
かけてきたんだ












「ごめんなさい、
もう会えない」










きみの涙















かけてしまった







=〇










「ホワイトホールから
ふたりの恋は
手の届かない場所へと
放出された」


自由詩Copyright もり 2016-01-29 00:21:12
notebook Home 戻る