タマシイの浮力
たけし

ガードレールに寄り掛かり
白いスリムを履いて黒い髪を掻き上げ
冬の陽射し浴びながら
眩しそうに目を細める
今 ソコに居た君
ふっと消えた 今日この青空の下

一瞬結像した鮮明な過去の現実は 
今や混沌とした意識の底へ
追跡不可能な時間の流れ
不意に記憶を浮上させる
この強い力は いったい何?

 


自由詩 タマシイの浮力 Copyright たけし 2016-01-27 13:59:41
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