血 噴き出るままに
たけし
鉄の臭い 匂い立つ
布団半分が血糊ベッタリと
昼間片目で歩いていて転げ
これはイカンと部屋に帰り着き
そのまま鎮痛剤ガバガバ飲み
いつしか眠りに落ちて
夜に目覚めればこの様だ
自らの死との対面をも劇化し対象化し
最後まで力強いメッセージを送り
暗闇に消えたブラックスター
とはえらい違いだ
ボウイよ暴威よ
その確信の声を今少し与えてくれ
自らの霊性を覚醒させる媒介として
右肘から血がまた噴き出てきた
冷えていく身体
それでも俺は未だ 生きている
自由詩
血 噴き出るままに
Copyright
たけし
2016-01-24 22:07:13